「誤解だらけの抗がん剤治療」テーマにオープンセミナーを開催

オープンセミナー終了後、ビーハピィ・ジャパン専門スタッフとの「おしゃべり会」では、片山理事長から、次回の「おしゃべり会」を、7月22日(土) 10:30から、「せたがや がやがや館」3階の会議室で行うことのお知らせ(cancer119sh@gmail.comまで、お気軽にお申し込みください)や、当会顧問で川崎幸病院放射線治療センター副部長の加藤大基医師との質問コーナーで活発な意見交換を行いました。

長時間にわたって、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

■がん治療のオープンセミナーを開催しました

がんをあきらめない!

抗がん剤を誤解していませんか?

 

 誤解だらけの抗がん剤治療をテーマに、5月14日(日)14時から、「せたがや がやがや館」の多目的室で、正しいがん治療法について学ぶビーハピィ・ジャパンのオープンセミナーを大盛況の中、開催することが出来ました。

 

参加していただいた皆様に、心から感謝申し上げます。

 

冒頭、2013年12月に卵巣がんの告知を受け、現在、再発治療中の東典子さんが、自らのがん体験を通して、ポジティブに生きることの大切さを話してくれました。

 

自らのブログに、その時その時の気持ちを素直に書くことで、多くの人が味方になって応援してくれたことや、今までに試した多くの代替療法など、後悔しない生き方を貫いてきたことを紹介してくれました。

  

「抗がん剤治療の誤解を解く」のテーマで講演してくれた、日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科教授の勝俣範之先生は、「抗がん剤は効かない」「体がボロボロになる」などの間違った認識に対して、抗がん剤の種類や副作用について分かりやすく解説してくれ、完治率を高める働きや、がんとより良い共存をめざす抗がん剤の目的などについて、詳しく教えてくれました。

 

そして、患者の「生活の質を保つ」ことを大切にした治療をめざすことの重要性や、患者自身が、がんとじょうずに付き合うために、一人でがんと闘わずに味方をつくるようアドバイスしてくれ、患者がやりたいことをがまんするがん治療ではなく、夢を実現できるよう、治療方法については医療者とよく話し合うよう話してくれました。

 

また、何が「正しい医療情報」なのか、氾濫するがん情報の見分け方については、インターネット情報だけをうのみにせず、がん相談支援センターを訪ねて直接相談したり、国立がん研究センターがん対策情報センターのホームページなど、信頼できる情報源で確認するよう訴えました。

 

一方で、画期的ながん治療をうたった詐欺的な治療には特に気を付けてほしいと話しています。患者からの質問に多いがんに関するQ&Aでは、「ストレスはがんに良くない」と思い込み、家に閉じこもる必要のないことや、一日中がんのことばかり考えてしまう生き方に対して、『がん患者の私』をやめて、本来のあなたらしく生きてほしいと強調しました。