日本の女性がん

 

がんは若い女性にも多いのが特徴と言われていますが、実態はどうでしょうか。

 

やはり、乳がんや子宮がんと言った女性特有のがんは、20代~40代の若い世代にもかかりやすい病気です。

国立がん研究センターによると、新たにがんと診断された人は、若い世代では女性が男性よりやや多い傾向が表れています。

 

女性で最もなりやすいがんは乳がんで、30代以降、患者数が急激に増えています。

40代では乳がん、子宮がん、卵巣がんが多く、高齢になるほど、その割合は減少し、消化器系の胃がんや大腸がん、肝臓がんと、肺がんの割合が増加します。

 

女性が生涯のうちにがんに罹患する確率は46%で、実は男性の方が62%と高い数値を示しています。

がん患者全体で見れば女性よりも男性の方が多いのですが、男性は60歳以降にがんを発症するケースが多く、患者の大半が高齢者です。

 

がんを予防する生活習慣については、世界中の研究者が調査を行ってきました。

その結果、がんの危険因子として科学的エビデンスが得られているのは、「禁煙、肥満の改善、過度な飲酒をやめる」の三つです。

女性自身が喫煙をしていなくても飲食店や職場、家庭などで受動喫煙の危険にさらされています。

生活習慣の改善や深酒をやめることに加え、受動喫煙を避けることで、がんリスクを大きく下げることができます。